介護予防教室での音読健康教室


介護予防教室や地域の高齢者サロンに出向き、健康維持や認知症予防のための音読活動をお届けしています!

音読健康教室のおもな内容

介護予防教室での音読健康教室 講師:日榮貴子
講師:日榮貴子
  1. ストレッチ体操・滑舌練習など
  2. 音読活動(1)
    和歌や短歌など季節感のある短い文章を、指折り数えながら声に出して読みます。
  3. 音読活動(2)
    民話や随筆などの15分ぐらいの文章を、美しい日本語を大切にしながら、声に出して読みます。
  4. 歌唱活動 
    最後に1曲、童謡唱歌などの歌詞からキーワードを拾い回想して、情景を思い浮かべながら歌って終了します。

○費用はご相談に応じます。お気軽にお問合せください。

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介護予防教室で音読健康教室

 今日の音読健康教室は、ストレッチ体操、呼吸法、発声練習と滑舌練習をした後、冬に関する短歌を三首読みました。

 そして、日本の昔ばなし「笠地蔵」を、じいさまとばあさまの役に分かれて音読しました。1回目は初めてで、文字を追うだけで精一杯でしたが、2回目になると「私、ナレーションをしたいわ。」と最高齢の方が積極的に発言してくださって、しっかりとした声で最後まで読み終えてくださいました。すると、他の方も感情を込めて読んでくださいます。だんだん楽しくなってきますね。「家で、孫が来た時に読んでみようかしら。」とか「一人で、声を変えて読んでもいいわよね。」という会話も聞こえて来ました。

介護予防教室で音読健康教室

 今日の音読健康教室は、ストレッチ体操、呼吸法、発声練習をした後、百合に関する短歌を三首読みました。

 そして、日本の名随筆から、中勘助「折紙」を読みました。作品の中に、キーワードがたくさん出てきます。特に「浅葱」「藍」「鶸」「朽葉」など日本の色の呼び方に興味深々。

 

折紙で折った「ふくら雀」や「蓮花」も珍しかったようです。

「だまし舟」を見て「こうしてだますのよ。」と教えてくださいました。

 

私がホワイトボードに描いた「トンボ」や「虻」もウケちゃいました。

介護予防教室で音読健康教室

 

今月の介護予防教室では、小川未明の作品を取り上げました。

「私は姉さん思い出す」は、2つのグループに分かれて読んだり、2人ずつ回し読みをしたり、1行ずつずらして最後まで読んだりと、いろいろな読み方で楽しめました。1行の文字数がほぼ同じに書かれているのです。

 

もう一つ「果物の幻想」という作品も読みました。たくさんの果物が出てくるので、そのたびに写真を見せて、お話ししながら読み進めました。私より皆さんの方がよくご存じですね。

 

介護予防教室で音読健康教室

 

1本ずつ両手の指を折りながら、「大黒舞歌」をリズミカルに読みました。

 

大黒舞歌の歌詞は、地方によって違うようですね。

 
「私が小さいころに覚えたのは、こんな歌よ。」
と、歌って聞かせてくださいました。


 最後まで歌い終えると
「今でも覚えているわね。」
と嬉しそうに微笑んでいました。

介護予防教室で音読健康教室

10月の音読活動は、秋の夕暮れがテーマです。

 

ストレッチ体操、呼吸法、発声練習をしてから、まず最初に、新古今和歌集から三夕の歌を声に出して読みました。

初見の文章を、ひとりで読むのは緊張しますが、何人かで読むのは抵抗がないようです。

あせらず、ゆっくり、少しずつ、慣れて楽しく声を出せるよう段階を踏んでいきます。


今回は、ガラッと雰囲気をかえて、参加者からリクエストをいただいた、さだまさしの「秋桜」を音読しました。自分がお嫁に行ったときのことや、そのころの母のことを思い出して、涙ぐんでいる方がいらっしゃいました。歌詞を音読することで、歌う時とは違う感動が得られるのですね。

 

 

 

 

介護予防教室で音読健康教室

7月の音読活動は、七夕にちなんで星がテーマです。


天の川にまつわる句を声に出して読みました。

日本語の五七五のテンポが読みやすく、声を出すことで味わい深くなることもありますね。


指を折りながら読んだり、身体を左右に揺すりながら読みました。身体を使って何度も繰り返し読むことで、言葉がすっと身体の中に入って来るような気がします。脳トレ効果は定かではありませんが、なぜか楽しいのですよ。


最後に「たなばたさま」も歌いました!



介護予防教室で音読健康教室

 今日は、ストレッチ体操、呼吸法、発声練習、舌の運動の後に、与謝蕪村の冬の句を3句読みました。

 

 「葱」についてお尋ねすると、埼玉県の深谷ねぎや群馬県の下仁田ネギなどの太い葱は、すき焼きに入れると美味しいだの、焼いて食べると甘くて美味しいとか、中をくり抜いてひき肉を詰めて天ぷらにするとか、いろいろとお話しがはずみました。

昔は、風邪をひくと、葱を焼いて手拭いでくるんで首に巻いて咳を治したらしいですね。のどが温まって効くのかもしれませんね。

 

 

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介護予防教室で音読健康教室

  介護予防教室では、最初にストレッチ体操、呼吸法、舌の体操、発声練習をした後、徐々に声を出すことに慣れていただくために、俳句や短歌など短い文章を全員で声に出して読みます。

  次に、詩を用いて、身体を使ってリズムを刻みながら読みます。2つのグループに分かれて、交互に読みます。呼びかけ合うように読むのがコツです。そして徐々に、グループを細かく分けていきます。


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石川啄木

 

ふるさとの 山に向かいて 言うことなし ふるさとの山は ありがたきかな

 

ふるさとの 空遠みかも 高き屋に ひとりのぼりて 愁いて下る     

 

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木曾節

 

木曾の御嶽山

夏でも寒い

袷貸したや

足袋そえて

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今日は、今年没後50周年になる佐藤春夫の「海辺の恋」を輪読しました。

タマゴマラカスなど、小物の打楽器をもちいてリズムを刻みながら、ずらして読んでいきます。

 

他の人の声を聞きながら自分の声を発する活動は、集中力を養い脳の活性化にもつながると思います。


 4拍子に気付き、「浜辺の歌で歌えるわよ。」と嬉しそうに、替え歌にして歌ってくだる方がいました。

最後に「楽しかったわ」と言ってくださった方もいらして、私も嬉しくなりました。

 

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海辺の恋          佐藤春夫


こぼれ松葉をかきあつめ

をとめのごとき君なりき、

こぼれ松葉に火をはなち

わらべのごときわれなりき。


わらべとをとめよりそひぬ

ただたまゆらの火をかこみ、

うれしくふたり手をとりぬ

かひなきことをただ夢み、


入り日のなかに立つけぶり

ありやなしやとただほのか

海べのこひのはかなさは

こぼれ松葉の火なりけむ。

 

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介護予防教室で音読健康教室

本日、ひとつ目ののテキストは、

萩原朔太郎「貝」です。

 

桜貝、角貝、青貝、ホタテ貝の写真を見ながら、螺鈿へと話題が広がりました。

 

海の近くで育った方もいらして、

「天気の良い日は、空の色が青いから海も碧いのよ。」

と教えてくださいました。

 

リズミカルな詩なので、手拍子や足踏みをしながら読んだり、グループに分かれて輪読したり、いろいろなパターンで読みました。

 

 

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介護予防教室で音読健康教室

桜の花が満開のときに、介護予防教室にうかがいました。

窓から手が届くようなところに、桜の花が咲いています。

 

「ねがはくは 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの 望月の頃」 西行

このような花にちなんだ句を、身体を動かしながら読みました。

 

最後に、金子みすゞの「さくらの木」を読みました。

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