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今日の音読健康教室は、ストレッチ体操、呼吸法、発声練習と滑舌練習をした後、冬に関する短歌を三首読みました。
そして、日本の昔ばなし「笠地蔵」を、じいさまとばあさまの役に分かれて音読しました。1回目は初めてで、文字を追うだけで精一杯でしたが、2回目になると「私、ナレーションをしたいわ。」と最高齢の方が積極的に発言してくださって、しっかりとした声で最後まで読み終えてくださいました。すると、他の方も感情を込めて読んでくださいます。だんだん楽しくなってきますね。「家で、孫が来た時に読んでみようかしら。」とか「一人で、声を変えて読んでもいいわよね。」という会話も聞こえて来ました。
今日の音読健康教室は、ストレッチ体操、呼吸法、発声練習をした後、百合に関する短歌を三首読みました。
そして、日本の名随筆から、中勘助「折紙」を読みました。作品の中に、キーワードがたくさん出てきます。特に「浅葱」「藍」「鶸」「朽葉」など日本の色の呼び方に興味深々。
折紙で折った「ふくら雀」や「蓮花」も珍しかったようです。
「だまし舟」を見て「こうしてだますのよ。」と教えてくださいました。
私がホワイトボードに描いた「トンボ」や「虻」もウケちゃいました。
今月の介護予防教室では、小川未明の作品を取り上げました。
「私は姉さん思い出す」は、2つのグループに分かれて読んだり、2人ずつ回し読みをしたり、1行ずつずらして最後まで読んだりと、いろいろな読み方で楽しめました。1行の文字数がほぼ同じに書かれているのです。
もう一つ「果物の幻想」という作品も読みました。たくさんの果物が出てくるので、そのたびに写真を見せて、お話ししながら読み進めました。私より皆さんの方がよくご存じですね。
1本ずつ両手の指を折りながら、「大黒舞歌」をリズミカルに読みました。
大黒舞歌の歌詞は、地方によって違うようですね。
「私が小さいころに覚えたのは、こんな歌よ。」
と、歌って聞かせてくださいました。
最後まで歌い終えると
「今でも覚えているわね。」
と嬉しそうに微笑んでいました。
10月の音読活動は、秋の夕暮れがテーマです。
ストレッチ体操、呼吸法、発声練習をしてから、まず最初に、新古今和歌集から三夕の歌を声に出して読みました。
初見の文章を、ひとりで読むのは緊張しますが、何人かで読むのは抵抗がないようです。
あせらず、ゆっくり、少しずつ、慣れて楽しく声を出せるよう段階を踏んでいきます。
今回は、ガラッと雰囲気をかえて、参加者からリクエストをいただいた、さだまさしの「秋桜」を音読しました。自分がお嫁に行ったときのことや、そのころの母のことを思い出して、涙ぐんでいる方がいらっしゃいました。歌詞を音読することで、歌う時とは違う感動が得られるのですね。
7月の音読活動は、七夕にちなんで星がテーマです。
天の川にまつわる句を声に出して読みました。
日本語の五七五のテンポが読みやすく、声を出すことで味わい深くなることもありますね。
指を折りながら読んだり、身体を左右に揺すりながら読みました。身体を使って何度も繰り返し読むことで、言葉がすっと身体の中に入って来るような気がします。脳トレ効果は定かではありませんが、なぜか楽しいのですよ。
最後に「たなばたさま」も歌いました!
今日は、ストレッチ体操、呼吸法、発声練習、舌の運動の後に、与謝蕪村の冬の句を3句読みました。
「葱」についてお尋ねすると、埼玉県の深谷ねぎや群馬県の下仁田ネギなどの太い葱は、すき焼きに入れると美味しいだの、焼いて食べると甘くて美味しいとか、中をくり抜いてひき肉を詰めて天ぷらにするとか、いろいろとお話しがはずみました。
昔は、風邪をひくと、葱を焼いて手拭いでくるんで首に巻いて咳を治したらしいですね。のどが温まって効くのかもしれませんね。
介護予防教室では、最初にストレッチ体操、呼吸法、舌の体操、発声練習をした後、徐々に声を出すことに慣れていただくために、俳句や短歌など短い文章を全員で声に出して読みます。
次に、詩を用いて、身体を使ってリズムを刻みながら読みます。2つのグループに分かれて、交互に読みます。呼びかけ合うように読むのがコツです。そして徐々に、グループを細かく分けていきます。
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石川啄木
ふるさとの 山に向かいて 言うことなし ふるさとの山は ありがたきかな
ふるさとの 空遠みかも 高き屋に ひとりのぼりて 愁いて下る
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木曾節
木曾の御嶽山
夏でも寒い
袷貸したや
足袋そえて
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今日は、今年没後50周年になる佐藤春夫の「海辺の恋」を輪読しました。
タマゴマラカスなど、小物の打楽器をもちいてリズムを刻みながら、ずらして読んでいきます。
他の人の声を聞きながら自分の声を発する活動は、集中力を養い脳の活性化にもつながると思います。
4拍子に気付き、「浜辺の歌で歌えるわよ。」と嬉しそうに、替え歌にして歌ってくだる方がいました。
最後に「楽しかったわ」と言ってくださった方もいらして、私も嬉しくなりました。
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海辺の恋 佐藤春夫
こぼれ松葉をかきあつめ
をとめのごとき君なりき、
こぼれ松葉に火をはなち
わらべのごときわれなりき。
わらべとをとめよりそひぬ
ただたまゆらの火をかこみ、
うれしくふたり手をとりぬ
かひなきことをただ夢み、
入り日のなかに立つけぶり
ありやなしやとただほのか
海べのこひのはかなさは
こぼれ松葉の火なりけむ。
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本日、ひとつ目ののテキストは、
萩原朔太郎「貝」です。
桜貝、角貝、青貝、ホタテ貝の写真を見ながら、螺鈿へと話題が広がりました。
海の近くで育った方もいらして、
「天気の良い日は、空の色が青いから海も碧いのよ。」
と教えてくださいました。
リズミカルな詩なので、手拍子や足踏みをしながら読んだり、グループに分かれて輪読したり、いろいろなパターンで読みました。
桜の花が満開のときに、介護予防教室にうかがいました。
窓から手が届くようなところに、桜の花が咲いています。
「ねがはくは 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの 望月の頃」 西行
このような花にちなんだ句を、身体を動かしながら読みました。
最後に、金子みすゞの「さくらの木」を読みました。